凍風の吹き荒ぶ一日でした。
とても歩いて行ける様な風ではなく、
9年前の、雪深い北の湖の出来事を思い出しながら、タクシーで墓所まで。
耳が千切れそうになる風の唸りにも負けずに、隣の小学校からは、
体育の授業中の元気な掛け声が届き、
「Sちゃん、毎日、この可愛い声が聞けて良いねぇ」と、あれこれと話しかける。
「Sちゃん、毎日、この可愛い声が聞けて良いねぇ」と、あれこれと話しかける。
身勝手な理由で離婚を迫る夫に追い詰められ、闘うことなく、
何故に自らの命を絶ってしまったのかと、9年の月日が流れても、哀しみの癒えることはなく。
家にそのまま戻る気にもならず、待たせてあったタクシーで河原町まで。