重森陽子の仕事 1953-2021
2022年2月8日(火)〜2月20日(日)12時〜19時
日曜18時・月曜休廊
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昨夏、お亡くなりになった重森陽子さんの作品が、
日常使いの器から作家の世界観そのままの立体迄、
幅広く展示されます。
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ドライポイントやリトグラフの作業をご一緒して、
度々の辛辣な言葉に、笑い転げたものですが、
昭和の先の尖った靴も大事に履いていると仰る程の、
靴を愛された方でもありました。
向こう10年の作品の展開をも色々と話されていたのに、
その作品も見られないままの、早すぎるお別れになってしまいました。
作品そのものではなく、
工房での作品を作り出す過程をご一緒することは、
彼女の心底そのものを深く感じ取る時間でもあった筈で、
会場では色々な出来事を思い出し、きっと寂寥感に襲われることでしょう。
親しい作家仲間の方は、
「自分が亡くなったとはまだ気付かずに、きっと窯の前で仕事に励んでいると思う」と。
今から展観を、切なくも心待ちにしている私です。