最初は童謡のようだったお経も、年々深く心に届く響きになり、
猫2匹も、心地よさそうに眠ったままです。
そのお経のさなかに、
毎年お持ち下さる、手作りのインクジェットのお札を、
ドライポイントで原稿を作れば、迫力のある面白いものが出来るのではと、
ふと思ったのです。
お経が終わるや、手早く、手順を説明して、持ち帰って頂く昨年のお札の上に、
アクリル板を置き、ニードルで一文字だけ引っ掻いて頂き、インクを入れて試し刷り。
アクリル板を置き、ニードルで一文字だけ引っ掻いて頂き、インクを入れて試し刷り。
「ええっ!違います、違います。これは迫力があって、檀家さんは喜ばれると思います」。
そうでしょう、そうでしょう!
では、出来上がった原稿1点の刷りは私がするとして、
後はいつも通り、プリンターで打ち出しをして下さいねと、
アクリル板とニードルをお渡ししようと致しますと、
「いや、家では、両親がいて集中出来ないので、作業はこちらでさせて頂きます」。
「へえっ!!・・ええっ!・・・・ここで作業を?・・・・はぁ〜、何となぁ・・・」。