この間、長老のお二人と作業をしている時に、
ウサギのねえさんの指先がどんどん太くなって来て、
修正に困っていたら、梅澤氏が例によって、
ちょっと貸してみと、硝酸アラビアを面相筆につけて、
「ここをちょっとこうしてやな、こうするとやな、ほら見てみ、ばっちりやがな」と、
綺麗に元の細い指先にして下さったのです。
「ほおう〜〜、流石ですね。ありがとうございました」と紙を探しにストックルームへ入っていますと、
「梅澤君、何や、念入りにやってるんやなぁ?」と山中氏の声が聞こえて来たのです。
嫌な予感がして、あわてて二室に戻ってみますと、
「ここをもうちょっと薄くしてやねぇ〜、でここも薄くすると。
そうするとやねえ、ここももうちょっと薄くせなあかんか」と独り言を言いながら、
もう自分の作品も他人の作品も関係なく、筆入れに熱中する梅澤氏のお姿が。
「あっ、あっ、あっ、何してるんですか、何してるんですか!!!」と慌てる私に、
「なぁ、見てみ吉田!これでうまいことバランスがとれたやろ!・・・・・。
う〜ん・・・・・そやけどな・・・・・・、
下のドレスを薄くするとやなぁ、・・・・・・・
おねえさんの耳だけが、いやに目立ったなぁ・・・どうしょう?」。
下のドレスを薄くするとやなぁ、・・・・・・・
おねえさんの耳だけが、いやに目立ったなぁ・・・どうしょう?」。
もう、はっきり言って戦場です。
めげずに明日も頑張りますが。