まだまだこれから

　　仕事は適当でええで

猫に額縁を占領されても、その愛らしさに飼い主は、ここぞとそのまま遊びますわねぇ。

作業から逃避して、住所録の打ち出しからも逃げて、昼寝などをして、

時間が足りなくなり、空が黄昏てから、あたふたとする羽目になるのですが。

あれやこれやと

　思わぬところに落ちている猫

製版を２点と、ベランダで、サイアノの露光を１点。

雲薄き曇天の日だったので、２０分も露光をいたしますと、

きれいな青が出てくれました。

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同じ原稿で２０点程露光を試みてその中から、気に入った青を選びます。

感光剤を塗り、露光をするといういたってシンプルな作業でも、

一旦、心底の鳥の鳴き声を追い求め始めますと、一気にハードルは高くなり、

結局紙屑の山に埋もれることになるのです。

浅瀬だと思って、気持ちも軽やかに入ったところ、深みへ填り、

日々迷走する羽目に。

失くしたと思ったら

「あ〜あ、ゴミ箱の中まで」　

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昨日、動物病院で受け取ったばかりの、こももの薬が、どこにも見当たらず。

こんなところに置いたままでは、紙の山に紛れるから、引き出しの中に入れないと、

と思ったのは覚えているのですが、案の定失くなり、途方にくれる飼い主。

探しに探して、ようやくサイアノの紙の山の中から見付かったのは、日付が変わってから。

作業で疲れ、探し物で疲れ、もうヘロヘロです。

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　　→

本日も、中身を入れ替えながらの額装の一日でした。

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「これは、要るでしょう！」と、１００枚頂きました。

桃は、好きですが、さてどの様に細工をすれば良いのでしょう。

ご親切には、応えなければならず、悩むのです。

晩夏・・・なのか？

　

毎日、何故にこうも蒸し暑いのかと。

午前8時からサイアノの露光をして、１日３点の額装をすれば、夕方になり、
猫の薬を動物病院まで取りに行き、お風呂に入れば、

もう明日が迫って来ているという、この現実。

９月に入ってもこの暑さが続くとの予報ですが、
暑さにもめげずに、毎晩鳴き続ける秋の虫達に、ひれ伏すわたくしです。

額装は、額縁屋任せの殿様から、自分でお作りになる神様迄、色々とおいでになるのですが、

毎回、休み休みの捗らない作業で、頭と手が繋がっていないのを確認するのみ。

ああ、助っ人がほしい。

転写を２点

　　赤ネコさん

夜になっても３２度の灼熱地獄で、心も身体も虚ろなのですが、搬入まで２週間。

まだまだ、これから、と自分に言い聞かせて、励むのです。

自宅で見ていたら大きな大全紙額も、搬入時には、
こんなに小さくて数が足らないのではと、思うことが度々あるのですが、
今回は、送られて来たマットサイズが、間違いではないのかと思うくらいに、
小さく思えて、確認を致しますと、合っているのです。

それは、額装と制作が同時進行で、部屋に物が溢れ過ぎていて、余りの汚さに、
全紙額も、こじんまりと見えるというお粗末さ故。
それでもめげずに、南丹の玄米と野菜、無花果と桃で、何とか乗り切ります。

綱渡り

　

おまけの１点

　「なぁ、夕ご飯はまだなん？いつまで待たすのん？」

転写の出来が良くなくて諦めていた版が、思いの外、良く刷れた日の、我が胸のときめきを。

午後10時も過ぎますと、飼い主も疲れ果てているのです。

そんな時を狙い、黒猫が、餌、餌、餌と、大きな声で鳴き、

その横で、縞猫が怖い顔で迫り来るという共同戦線に、まんまと騙され、

夕ご飯を、２度与えてしまうことも度々です。

しかし、今夜は午後７時に与えたのを、しっかりと覚えていたので、

おやつの５粒のみ。

飼い主も、たまには、勝つのです。

額装に

　　g

リト刷りを

　膝の上のおねだり猫

転写に失敗をして、それ故、製版も上手くいかなかった版を、

そのまま処分をするには忍びないので、淡い期待を抱いて、刷ったのです。

あちらこちらの、コンビニのコピー機を彷徨っていた時の版だけに、愛着があり、
ムラのある刷りばかりなのですが、インクが乾けば、コラージュにでも使うつもりです。
日々、よこしまな考えのみで、品性卑しく作業は進められて行くのです。

版は壊れていても

　→

もう、版は壊れているのですが、それでも、

一部をコラージュに使用することは可能かと、刷ってみました。

２枚だけですが、きれいな色で刷れたので、何とか面白い使い方はないものかと、

思案中。

額装へ

　

午後10時の外気温が３２度。

恐ろしい蒸し暑さで、何をする気にもならないのですが、

ぼちぼち、刷り上がったものから、額装へと。

と思ったものの、積み上げた額の一番上では、縞猫が気持ちよさそうに寝ているのです。
起こすのも可哀想なので、もう暫くこのままにしておいて、
飼い主は、明日のインクでも練ることに致します。

暑さも忘れ

コラージュの素

　

刷れば刷るほど、ミスプリも増え、良いところ取りをして、

新しいモノをとの己の卑しい心根が、情けない。

とは言うものの、大全紙２点が出来上がれば、

随分と気持ちが楽になるのだが、明日へと持ち越しに。

行きつ戻りつ、もう秋の虫が鳴き始めているのです。

リト刷りを１点

エッチングプレス機を使い、リトプレス機で刷った時の様に、

繊細な作品に仕上げるのは、なかなか難しく、試行錯誤の１年半だったのですが、

漸く、転写から製販、刷り迄を、滞ることなく我が腕で可能に。

コンビニのコピー機選びから始まり、度々めげそうにもなったのですが、
その都度、何とか気を取り直して、根気だけで歩んできた１年半でもありました。
失敗をしても、その理由が判らないと、なかなか先には進めず、
刷ることからは、ここ何ヶ月も離れていたのですが、
紙を湿らす時間や、版の洗い方、刷りのタイミング等、

判ってしまえば、至極簡単なことばかり。

サイアノよりも、繊細な濃淡が出てくれて、今日は佳き日でした。

何とか

　

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　→

搬入まで３週間。

製販をしたままになっているリトの版を、
１日、１〜２点で刷っていかないと、間に合わないのです。
失敗をする時間もないと解っているので、刷る時は、異常に緊張致します。
刷り始める時は、版に「お願いね、頼みますよ」と声をかけ、
終われば、「頑張ってくださってありがとう」と労いの言葉をかけ、

まるで危ない人そのものです。

何とか来週末までには、仕上げたいと思っているのですが、
ここぞというところで、失敗をしそうで、不安です。

トーニング

　月詠１０首、無事に投函

室田先生は、青をセピアに変えるトーニングには、

「何できれいに出ているブルーを、セピアなんかに変えるんですか〜？」と否定的。

それでも、ワークショップ中に、

安易に紅茶等で変えるのは汚くなるからと、一度色を抜いて、

再度セピアに染めるという、手間のかかった方法を、教えて下さいました。

ああ、ジャスミン茶染めを、試みるつもりで買った、ティーバッグ１００袋は、

どうしましょう・・・。

大文字の送り火点火の時間も忘れて、お風呂場で教えて頂いた方法で試したところ、
色を全て抜かないで、その前に引き上げ水で洗い、青を残す方法が気に入り、
これも展示をすることに致しました。

片付けの一日

　

ここが一番涼しいらしくて、昨日配置した昭和のトレース台を、早々と縞猫に乗っ取られました。

身体中が真っ赤っかなのは留守中に、ベンガラ紙の上で寝ていたからで、

どこか怪我でもと、飼い主を大慌てさせて、ほくそ笑む。

そういう、何ともカワイイ性格の猫なのです。

このトレース台を入れたが為に、台風の風も忘れて、片付けと掃除の魔の一日でした。

休む間もなく

　

午前10時半にお参り下さるとは、ワークショップの過酷な五日間の労働で、

息も絶え絶えの我が身には、辛過ぎて、微笑む余裕もないのです。

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続いてお昼前には、こんな昭和レトロな、中の蛍光灯を入れ替えれば、

露光機として使える、トレース台が届き、

休む間もなく、疲れている身体に鞭打ち、配置換えの午後。

徐々にアトリエを乗っ取られて行く気配が濃厚になる中、
逃げられるのでしょうか、私は？

無事に撤収

　　揃って最後のご挨拶

２０代から６０代の作家１１名が参加しての、５日間のサイアノワークショップを、

無事に終えることが出来ました。

あまりの暑さで、家に戻って来ると、廊下や部屋の床で行き倒れる日々が続き、
軽い熱中症なのでしょうか、軽い吐き気と眩暈、手足の痙攣に耐えながらの、

過酷な５日間でもありました。

作家の皆様の、サングラスをかけ、個々、奇妙な紫外線避けおくるみを身に纏い、
顔を真っ赤にしての、タイマー片手の炎天下での露光は、

遠く離れて眺めますと、画廊のご近所の皆様が噂をする、

「毎年お盆の頃になると現れる異様な集団」そのもので、笑えてくるのでした。

朝市は欠かさず

　

ワークショップ３日目

　　

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ワークショップ２日目

　　

真夏の夢

　　

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夢のあとさき

　

午前10時から２時間。

蒸し暑さも極限の中での、４階、５階の設営も無事に終了。

サイアノワークショップも５回目ともなりますと、備品も充実し過ぎる程充実し、
曇天であろうと、台風であろうと、何が何でも参加作家に弱音をはかせない、
作家を追い詰める設置が怖いのですが、何はともあれ、
事故のない５日間のワークショップであります様に、と祈るのみ。

まだこれから

なかなか

　　

あれやこれやと

　窓サイズ３�p✖️3�p紫刷り

午前中は、サイアノの露光。

午後からは、腐食をしながら極小サイズの刷りをと、忙しい一日でした。

忘れない様にと家中、メモの紙だらけです。
「ごま・オリーブオイル」の横に、「マップケースの中紙２枚」、「ガラス板忘れず」、
「猫フード発注」、「マット発注」等々と、冷蔵庫、トイレの中、洗面所、玄関の扉と、
其々に何枚も赤ペン、極太マーカーの文字が貼り付けてあり、
貼り付け過ぎてその確認に気を取られ、外出時に、携帯や日傘を忘れるというお粗末。
住所録の打ち出しもあり、お寺さんのお見えになる日迄には、部屋を整えなければならず、
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「今年も、出番かいさ」

こんな時に頼りになるのは、この方の黒い腹と右手のみ。

案内状

　　

早々と案内状が、出来上がって来たのですが、

肝心の作品の刷りが、何とも心許ない状態です。

まだひと月もあるからと、自分を宥めながら作業を進めています。

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　本日も寝たきり猫です。

紙を探していたら、マップケースの奥の奥から、こんな手帳が出て来ました。

そう言えば、何年も前に骨董市で買った記憶があるのです。

この３冊で、次回のコラージュをと、思ったのですが、いやいや、

その前に、先ずは今年の刷りを、ちゃっちゃとしなければ、なりません。

今日も信じられないくらいの暑さで、これから、ようやく刷り始めます。

外出

　「暑いえ〜。京都は地獄え〜」

ミニ額は、入れ替え入れ替え、只今３５点。

猫も飼い主も、何をする気力もなく、この暑さに耐えるのみ。
米を食む雀も後ろ姿が、伏見稲荷大社の焼き鳥を思わせる痩せ様で、
食べる量も減っています。

昼間の外出は、無理なので、夕方5時過ぎから、市中へと。
往復のバスの中でも、耐えきれずに眠ってしまう程の、
疲れきっている身体です。
ワークショップ前に、サイアノ作品を額装したいのですが、
どうなりますことやら。

いつもの様に

　　

スイカを食べた後、ほんの少しだけのつもりで、作業台の上に横たわり、

気付けば、日付が変わっていたのです。

午前中にサイアノ、午後からはミニ額の刷り。

この暑さの中での作業は、「おう、修行修行」と何度も声に出して言いながら。

外気温３９度の中を

　こんな暑い日に、お出掛けしはるん？

友人が、２５度で今日も涼しいですよと、金剛山の写真を送ってくれました。

それを見ながら、画廊へと出発です。

午後2時の外気温は３９度の灼熱地獄で、立っているだけでも軽い吐き気を覚えるのですが、

ワークショップに使う大量の版画紙を持って市バスに乗車。

3時から軽い打ち合わせの後は、意識朦朧となりながらも、こまめに水分補給をして、

キャンセルを致しますと半年後になる歯科医院の定期検診へと。

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午後6時でも松尾橋の気温表示は、何と３３度。

今日の京都は、まことに凄まじい暑さなのでした。

息も絶え絶えで帰宅と同時に、キッチンの床で横たわり、気付けば１時間が経過。

本当はこのまま、休みたいところなのですが、
これから明日のサイアノ露光の感光液塗りが待っているのです。