3時から工房入りをなさった方の刷り助で、夕方から工房入り。
入って直ぐに、大変なことになってしまいましたと真顔で言われ、
何事が起きたのかと恐れ慄いたら、
「刷りの途中で、貴重な石を割ってしまいました」。
ショックで何も手がつかないご様子で、
ショックで何も手がつかないご様子で、
版は既に乾いてしまっていて、手の施しようもなく。
「あるねん、あるねん。石は、よく割れるねん(ホンマか)」と、
事もなげに言い、二人で紅茶を飲んで、別の版の刷りへと、歩を進める。
丁寧に扱っていても、中でひび割れが進んでいて、時に石は、割れるもの。
作品が救えなかったことの方がショックだった、刷り助です。