工房の奥の積み上げられたダンボールの中に、まだまだ使用可能な古のインク缶を、
何缶も見付けたのは、もう何年も前のこと。
インクの癖も強く、少々渋目の落ち着いた色がが多かった為、人気薄で、
もっぱら使われるのは、柔らかくて使い勝手の良い、今様のインクのみ。
今や、床に無造作に積み上げられ、近々処分される紫の缶を、開けてみれば、
もう、ひび割れ干からびてしまっていて、
これでは処分をされても仕方がないと、納得はしたものの、
好きな紫色を、このままにしておくのは忍び難く、
好きな紫色を、このままにしておくのは忍び難く、
欠けらを家に持ち帰り、馬油を少しかけて、空き缶に入れて待つこと半日。
素直でだまにならない紫が蘇り、大量に使うことは難しくても、
少しだけならアクセントに使うことは可能です。
白と混ぜても、ローズ色に入れてもと、次回試してみるつもりです。
白と混ぜても、ローズ色に入れてもと、次回試してみるつもりです。