製版ローラー

　　

朝一番に、中島革ゴムローラー製作所から、製版ローラーが届く。

梱包があまりに美しく、出さずに暫く見入ってしまう。

後は、今週末にインク缶が届けば、

エッチングプレス機で、リトグラフの版の刷りが可能になるのです。

午後は、動線確認の為に、要らない版で試し刷りを試みる。
やはり、自分の馴染んだ仕事場が一番です。
プレス機は手動なので、深夜でも刷りの作業が可能になり、
工房入りのカレンダーから解放されて、気が楽になりました。

昨日今日と

マロニエ市は、１日より。　

午後３時から９時迄、刷り助で工房入り。

昨日、今日と、体力の限界に挑む日が続き、

もう目を開く気力もなく、殆ど閉じたままで、過ごす。

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工房の片隅に打ち捨てられていた昔々のフランスのインク缶。

捨てると仰るので、家に持ち帰り、丁寧に使えそうなところを探してみたところ、

柔らかくて充分に使える箇所が、見付かりました。

この美しい紫を、このまま捨てては、なりません。

早速に使いたいと思います。

西から東へと

　　

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そういうことも

エッチングの腐食に刷り、リトの転写に刷りも可能な上に、

近々にA3の露光も出来る様になると判ると、

アトリエを見たい使いたいと言い出す方続出で、

全く予想もしていなかった展開に、驚く。

先ずは、リトが刷れる様にと、配置換えに整理にと、
足りない物を発注して、一日が終わりました。

素直な紫

　　

工房の奥の積み上げられたダンボールの中に、まだまだ使用可能な古のインク缶を、

何缶も見付けたのは、もう何年も前のこと。

インクの癖も強く、少々渋目の落ち着いた色がが多かった為、人気薄で、

もっぱら使われるのは、柔らかくて使い勝手の良い、今様のインクのみ。

今や、床に無造作に積み上げられ、近々処分される紫の缶を、開けてみれば、

もう、ひび割れ干からびてしまっていて、

これでは処分をされても仕方がないと、納得はしたものの、
好きな紫色を、このままにしておくのは忍び難く、

欠けらを家に持ち帰り、馬油を少しかけて、空き缶に入れて待つこと半日。

素直でだまにならない紫が蘇り、大量に使うことは難しくても、

少しだけならアクセントに使うことは可能です。
白と混ぜても、ローズ色に入れてもと、次回試してみるつもりです。

まだまだ、まだまだ

　　

時折に粉雪が舞う、寒い一日でした。

石版石４点を制作中の Uさんと、

夕方、シフォンヌのケーキで休憩をしただけで、午後８時迄。

彼女は、神戸から通われているので、往路復路も疲れて眠ったままだとか。
私も帰る時には、毎回、工房に残っている結構な重さのアルミ版を持ち帰るので、
足元がおぼつかない時もあって、慎重に足元を見極めてゆっくりと歩くのです。

搬入まで１ヶ月。
何事もなく無事に辿り着けます様に。

「出荷準備完了」

２がずらりと並ぶ猫の日で、朝から我が家の猫自慢の写真が次々と送られて参ります。

どの写真も可愛くて、見入っていますと、

「出荷準備完了」との、奇々怪々の額の外箱写真が届くのです。

額の外箱が出来上がっているのなら、

中の作品も既に出来上がっているのかと思えば、
中の作品は３月に入ってから、転写を２点なさるのだとか。
この間、刷りに刷って３０点、だった筈なのに、

あれが全て、試し刷りだったとは。

「まろにえ市」

　

まろにえ市

2022年3月1日（火）〜3月13日（日）・12時〜18時

 日曜１８時・最終日・月曜休廊

会場ギャラリーマロニエ3階

意表を突く物や危険な物、珍品にレトロな品々が、
今回も所狭しと、並べられる予定です。
参加される方から、こんなものを出しますと度々、写真が届くのですが、
ついつい、時間の経つのも忘れて魅入り、ああ、あかん、あかん。
行ったらあかん！
行ったら買うからと、自分自身に言い聞かせるのです。
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リト展も、そろそろ額装の準備に入らないと。

転写も可能

　

雪のちらつく寒い一日でしたが、ベランダにて、シンナー転写を試みたところ、

拍子抜けするぐらいに、簡単に転写が出来て、

これなら、インクと製版ローラーを購入すれば、

エッチングプレス機での、リト刷りが可能に。

工房では、防毒マスクをかけて、

リトプレス機を何度も往復させての転写だったのですが、
エッチングプレス機なら、圧を少し強くかければ、一往復で可能。

先ずは、失敗しても良さそうな版から刷り始めてみます。

ひるまず、前進。
どんなことでも、試みてみるものですねぇ。

冷たい雨でも

　　

午後１時から５時まで、雨の日の土曜日でも、

どなたもおいでにならない工房で、二人三脚で励むのです。

今日で作業を終えられる筈だった S氏の、
「もうちょっと、土壁の色にこだわりたいので、3月も入ります」とのお言葉に、
もう、応える力もなく、へらへらと笑いながら、その場に、蹲るのです。
身体が、透明になりつつある、「刷り助」です。

忙中閑あり

　　　

今も、日々作品を制作なさっている、渋谷和子さんの「卒寿記念展」へ。

ギャラリーに所狭しと展示された作品は、染色作品だけではなく、

コラージュに陶芸、お雛様と、掌に収まるものから、大きなパネルまで。

コロナ禍なので、どなたにも案内状を出されていないと仰っていましたが、

来廊者の途切れることはなく、「シブヤンは、神」と、

教え子の方が、次々と、お祝いのかわいいプレゼントを手に入って来られるのも、

ほのぼのとして、心が和みました。

20日迄ギャラリーヒルゲート１、２階にて、開催中。

最終日20日は、午後５時閉廊です。

陶器の作品も、欲しいものが、何点もございました。

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ヒルゲートを出た足で、

ギャラリーマロニエ、３階、４階で開催中の、重森陽子の仕事展へ。

版画が、１点だけ３階に展示されていて、懐かしく拝見いたしました。

早すぎるお別れに、言葉もなく、

ガラスケースの中から、小さな作品を１点、我が物に。

雪降る日にも

　　

こまねずみの様に

　

自由に使える時間があるのは、今日だけ。

今週、来週と、殆ど約束事で埋まってしまっているのです。

朝一番に、病院で半年に一度の気休めの血液検査を受け、

その足で、カットサロンから市中への買い出しと、

四条烏丸近辺を、こまねずみのように動き回り、両手に大荷物で帰宅。

重森陽子さんの個展が２０日迄、マロニエで開催中なので、

何か１点をと思っているのですが、間に合うかどうか・・・。

約束を忘れてはと、次から次へと、赤鉛筆、マーカー、ボールペンと、

カレンダーに書き足して行き、絵なのか文字なのか、
もう何が何やら、判らないわ、読めないわなのです。

｢マルチコピー機｣

　

午後７時迄、S氏と素人が二人で励む、二人三脚リトグラフ。

今日、初めて、「土壁の様な味わいが欲しい」との言葉を聞き、

「ええっ、土壁？土壁・・・ですか？」と、寝耳に水のその言葉に、吃驚。

「前回のオレンジの刷りは、大失敗で、高い紙を勿体ないことをしました」とも。

失敗をする自由、試行する喜びを全身で強く語られるその姿に、

「刷り助」は傍で、黙って俯き、マスクの中でひっそりと笑うのです。

白梅町の相性の良かったセブンイレブンのコピー機が、
新しいマルチコピー機に入れ替わっておりました。
帰り道に立ち寄り、思わず自宅のコピー機原稿用にと、
カラーコピーを何枚か。

バレンタインに

マップケースの中では、思わぬ出会いもあるという。

何年か前から、バレンタインに、

年下の女性何人かから、チョコレートが届く様になり、

今年は、クール便で生物が届きました。

やはり人には、男女を問わず、愛情を注いでおいた方が良いのです。

月詠１０首を何とか捻り出して、明日は「刷り助」で工房入り。
身体がもう仙人に近づいているのが解ります。
ある日、透明の身体になっているかもと。

呻吟中

１ヶ月が、何故にこうも早いのかと。

昨日、身体に悪いテレピンを大量に吸い、体調は最悪なのですが、
その疲弊の極みで励む月詠１０首。

唸れば、唸るほど遠のく兎の姿！

ああ。

何が何やら

　

午前１０時半、ご近所まで来て下さった南丹の野菜を山の様に買い、

冷蔵庫に適当に入れると同時に、刷りの補助にて工房入り。

換気扇を全て入れ、窓も全開にして、3人で励む午後９時迄。

いつお会いしても寡黙なお二人なのに、作業をするうちに打ち解けて、
高校生の部活部屋のありさまにて、乙女の様に笑い転げて、肝胆相照らす仲へと。

ありそうでない、このジャンルを超えて、

性別年齢を超えて知り合うワークショップ繋がり。

次なる展開をと模索するのです。

予感

　

真ん中がリトグラフ、左右がエッチングなのですが、

細道のこの先に、何が待っているのでしょうか。

兎の穴に落ちない様にと祈りながら・・・。

日々過酷に

　

どなたもおいでにならない工房で、

４時から９時まで、二人で励むのです。

2月、3月は、こんな日が、まだまだ続きそうです。

作業を見守りながら、自分の残っている版の整理の刷りも順々に。

step by step

空はもう穏やかな春の色。

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コラージュからの転写も、リトグラフだけではなく、エッチングでも可能です。

個展の会期まで、まだ時間の余裕があるので、

コピー機でプリントした版画紙、雁皮刷りなどと合わせて、

模索過程を愉しみたいと思うのです。

とは言うものの、月詠１０首のノルマもあり、頭はもう壊滅状態なのですが。

あれやこれやと

　　縞模様の寒冷紗

小さな銅版も、そのまま刷ったのでは面白味がないので、

刷る時に。戦前の切手や名刺を刷り込んでいます。

コラージュを縮小コピー。

プリンターで版画紙に打ち出し、その上に刷ってみたりと、

色々と、日々思い付くものです。

刷りの日

 　

入れ替えをするばかりで、なかなか増えそうで増えないミニ額です。

それでも、只今、３５点。

外気温１度では、外での腐食は進まず、

塩化第二鉄の腐食液を室内に持ち込んでの腐食です。

家の中でも手袋マフラーに、セーターを何枚も着込んでの作業。
エアコンをフル稼働させても、暖かくはならず、
唯一の楽しみは、ミカンを置いての、メジロ待ち。

少し先になりますが

　

3月２９日から4月3日迄、今回は二会場での展示になります。

今からご予定に入れて下さいます様、お願いを致します。

両手に大荷物で

　

工房内に置いている、私物を持ち帰ろうとマップケースを開けると、

出てくる出てくる、よくぞここまで、どの様にして持ち込んだのかと、

驚くばかりの紙の量で、

とにかく持てるだけ持ち出してまとめ、白梅町の駅まで歩く。

昔の忘れていた版も大量にあり、
そのまま刷らないで処分するのも躊躇われて、順次刷って見ることにした。

原稿作り

紹介して頂いた工房で、作業をする為に必要な原稿を、

OHPシートにて打ち出す午後。

色々と新しく購入しなければならない物も多く、

買う必要はない、貸すからと言って下さる気持も嬉しく、

気遣っての度々のメールやラインにも、頭を深くにその優しさを心底に刻む。

忙しく

　

早々と案内状

　

3月29日から２会場で始まるリトグラフ展は、画廊からの提案で

ちょうど区切りの良い５回目を迎えるということもあり、今回で終了し、

別の版種に変わることになりました。

ドライポイントの会場展示は２回のみ。今回は少々長過ぎたかもやしれません。

異ジャンルの作家がワークショップで版画に挑戦をし、

それを後日会場にて展示をするという、遊び心のあるこの企画。

次なる版種は、何になるのでしょうか？

家の銅版画プレス機を使い、テレピンの使用はベランダで致しますと、
リトグラフの刷りだけなら、何とか室内で可能かもやしれません。
何故にこんな簡単な事に気付かなかったのかと、今更ながら、悔やまれるのですが。

工房入り

工房に置いたままになっている古い版を、順番に刷り始めています。
大柾の転写練習用にと１年位前に作った版で、もう忘れていた版だったのですが、
汚れなく刷ることが出来て、今更ながら、製版がしっかり出来ていると、
刷りが楽だと実感致します。