「そこそこの年齢になると、荷物も処分し、切手の一枚も少なくして、
人間関係も距離を置き、ひっそりと生きていかないと」とは、
同じマンションの一人暮らしの女性の言葉なのですが、
いやいや、なかなかそうはいかないのです。
ここ何年か、知り合いが増え、その分色々と、振り回されます。
本日も、「観た方が良いですよ」と、ニーナ・シモンの写真が送られて来たからには、
直ぐに支度をして、20年振りの映画館へと、雨の中を出掛けるのです。
慣れない販売機でチケットを買うだけでも疲れ果て、ドルビーサウンドで息も絶え絶え。
帰って来て直ぐに寝てしまいましたが、切手を処分する日々よりは、
この方が面白いのでは思うのですが、どうなんでしょう。