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本日も雨。
見上げれば、まるで梅雨空です。
近美の「モダンクラフトクロニクル」展が、本日限りなので、
疲れてヨレヨレの身体に鞭打ち、午後3時半から外出です。
外は、蒸し風呂状態。
市中は結構な人出で、緊張するのですが、
最終日だというのに、美術館の中は空いていて、思わず深く息を吸うのです。
1階から5階まで、展示作品が思いの外多くて、閉館1時間半前では、
あまりゆっくりと鑑賞している余裕もなく、いささか焦るのですが、
それでいて、懐かしい作家の懐かしい作品を前にすると、
昔の出来事を思い出したりで時間がますます足りなく。
コレクション展に展示されている、長谷川潔の使用していた、
掌サイズの繊細な銅版画用道具を、展示ケースに覆い被さり使用方法に思いを巡らし、
その1本1本を、極小のコンパスや飴色になった定規等を、
丹念に、しつこく、くどくどしく、見ているうちに、閉館の午後6時が来てしまいました。
コレクション展は、8月29日迄の開催なので、
長谷川潔のドライポイントも、板目木版の自刻、自摺りも興味深く、
もう一度出掛けるつもりです。