月 岬 多可子
見ていないあいだにも 満ち欠けて
炎色や 氷色を 帯び
絹のように冷たくむつかしい
見ていないあいだにも
ずっと 見られていて
暗いなか ぐよぐよと
水気の多い 弱いところを
あからさまにされる
蛹化も羽化も
見られていないところで
ひっそりと するのに
掌詩集 「気象の余白」より全行
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月 岬 多可子