2019年02月12日

凍風

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いくつものトンネルを抜けて、 Sちゃんが果てた北の湖迄。
「彼女の果てたこの時期に、ここに来て、手を合わせてやりたかった」と木工作家のK氏。
亡くなったSちゃん、画廊スタッフのMさん、K氏に私と、
4人で遠方の美術館や画廊巡りをしていたのは、もう30年も前のこと。

いくら今日この地で、二人が心を込めて手を合わせても、嘆いても、
耳に残る彼女の声が、戻ることはなく。
逝って4年。
2月3月の凍てつく日には、
身体の中を吹き抜ける風に、争う術もなく、ただ茫々と。
posted by cocoacat at 23:55| 日記 | 更新情報をチェックする