スタジオ入りの支度をし始めていた午前11時、黒猫が立て続けに嘔吐を4回。
毛玉なら良いのですが、猫の嘔吐は、腎炎などの場合は、直ぐに手当をしないと、
手遅れになることもあって、何とかキャリーに入れて動物病院へ。
手遅れになることもあって、何とかキャリーに入れて動物病院へ。
待合室でも激しく鳴いていたのに、採血をされるとなると、何の抵抗もせずになすがまま。
「長い間飼っていると、飼い主に似てくるのですが、なかなか機を見るに敏ですね〜」と先生。
血液検査の結果は、腎臓もどこも異常なしで、ストレスから来る嘔吐でした。
余程、縞猫2号との相性が悪いのでしょう。
やれやれ、何回も騙される飼い主です。
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時折、雪が激しく降ったり止んだりの中、午後4時にスタジオ着。
入ると同時に、石の製版を始めようと、梅澤氏に指示を仰ぎますと、
「はい、石の製版は簡単!先ず、テレピンで絵を消してやねぇ〜」の一言に仰天。
「ええっ、その前に、ひと工程あったでしょう?」と言いますと、
「そんなんあったか〜?絵を消したらええだけやで。はい、テレピン、テレピン」。
その後ろで、山中氏は静かに微笑み、
「私は、何にも覚えてませんよって、訊いて頂いても判りません」。
午前中の猫騒動で半分あの世の身体なのに、いきなりの落とし穴で、右往左往。
出原先生にメールで訊けば、やはり、硝酸を使う工程があったのです。
危機一髪、危ないとこでした。
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午後7時にお二人が帰られてからも、自分の転写作業をして、
午後9時にスタジオを出てみますと、辺り一面の銀世界。
人影もなく、タクシー等見つけられる筈もなく、
猛烈に吹雪いている中を、いつもは歩いて5、6分の白梅町迄、
転ばない様に、足元を確かめ確かめ歩いて、20分。
全くもって、落とし穴だらけの一日でした。