2室で、梅澤さまの刷りが無事に始まったので、山中様と私は、
1室にて、指導を受けながらの石の製版作業です。
「アルミと一緒です。アラビアゴムで前に塗ったアラビアを溶かして下さい」の言葉に、
スポンジは手にしたものの、微動だにせず、描画をなさった石と対話をなさるのみの山中さま。
いつ迄経っても、そのままなので、
「えぇっ!本当に全てお忘れになりました?」と訊けば、不敵な微笑がえしで、
「はい、驚くほど、綺麗さっぱりと忘れています」。
出原先生が一人忙しく、1室と2室を行き来して、指導をして下さったのですが、
本日は、時間切れ、刷りは日を改めてする事になりました。