午前8時過ぎ、今日も躊躇い勝ちの「ほ・ほきょ」の声が届きます。
リズムの安定しないその啼き声は、愛らしいと言えば愛らしい。
初々しいと言えば初々しい。
最初の、「ほう〜〜〜」と伸ばすのが難しいらしくて、
何度啼いても「ほきょ」「ほえきょ」と、笑えるのです。
父上様、母上様からは、鶯は声千両!
一にも二にも練習をと言われているらしくて、
毎朝、午前10時過ぎ迄の2時間を、ボイストレーニングに励むのです。
何処で啼いているのか、姿は勿論、枝さえ見付けられずにいるのですが、
春の楽しみが一つ増えました。