なにもみな 青

　

　　青　　　　　　　　岬多可子

　　まだ。気が済むまで降らせて。

　　ひたりひた　と濡れて　なにもみな　青。

　　青梅　青胡桃　青葡萄、

　　鬼灯もまだ焔にならない。

　　若いうちの酸っぱさ苦さ、かたくなな毒。

　　雨なんて

　　それから　どれくらい降ったかわからない。

　　いつかは　ゆわゆわと　あまくなり

　　それでも　さりさりと　棘の味。

　　初（そ）めて青、闌（た）けて青。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　掌詩集　「色を熾（おこ）す」より全行

　　　　

　　　　　　　　　

ほつほつと

　　

ようやくに探し出したハイヒールを、尻尾の一振りで見失い、

振り出しに戻る、午前２時半。

迷いつつ爪先立ちで歩く夜もいつもの眼差し傍観の猫

追いかける

　

暑中お見舞い展に出す箱は、

この辺で置いておいて、３０日のお約束分を追いかけます。

短歌は、日々の生活を詠めば良いのです。

作らないからリズムを失うのです。と、電光石火のメールが届く。

何ぞ、優しい言葉をかけてくれる友達は、いないのか。

雨上がる

　

昨日は、安井先生の教室展の搬入の助っ人にと出掛けてみれば、

大人数で手際よく、作業は終っておりました。

　　

家に戻れば待っております、昨日の続きが。

どんなに邪魔をされても、暑中お見舞い展の前に、

月の終りのお約束事があるので、励まなければと。

めげずに

　　

紙を抱え込んで動かない猫やら、

　　

箱に入る猫やらで、

ついつい相手をしてしまい、作業がなかなか捗りません。

こんな薄い小さな箱に、すっぽりと入ってしまうだなんて！

　

暑中お見舞い展の搬入が、７月３日と迫って来ており、

ちゃっちゃと作らないと。

SO CUTE

ダウンロードは🎥こちら

ワークショップ当日も、使っていただけます。

来週の２９日（水曜日）が、本番前のランスルーで、

圧力レバーも、軽めに調整をされているとかで、今から愉しみです。

大きな電動プレス機は、少々恐くて、一人で刷る勇気はなかったのですが、

この小振りなプレス機なら、大丈夫かと。

電動２台、手動１台。

夫々に、身近な人の名前をつけると、面白いかもと。

心を探して

「あ〜あ、おはようさん」

１ヶ月短歌を休んだら、扉開かずで気付けば午前５時。

先程、起きて読んでみると、「おずおずと」等と、自分の辞書にない言葉を使っているのに、辟易。

踊り続けていないと、こんな事になるのです。

気を取り直して、少年の歌も入れ替え、

外は激しい降りでも、これからポストへと。

昨日の歌も入れ替えてあります。

趣味の短歌も、なかなか大変です。

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匍匐前進の三十一文字

「まぁ、ぼちぼちでんなぁ」

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春の宵金糸銀糸の雨の中呪文を解かれマグノリア咲く　

　　　　　

傲慢を隠していとも軽やかに春日のごとき友の足取り　

　　

白梅の仄かな香りに導かれ迷う路地裏野良猫気分　

月白に心鎖した少年よ恐がらずに歩いてごらん　さあ

くれないの色も形もそのままにはつはつ傾き侘助の散る　

一心にインク練る人その肩に犬の毛二本光らせながら　

桜風もの言いた気な眼差しの老猫一匹香箱を組む　

われの住む夜の国には猫二匹その他の声ついぞ響かず

日だまりに腕差し伸べて影作る今立つわれを確かめる為

挽きたてのコーヒー豆の香を乗せてバスは冬日を軽々進む　　

今日もまたうつつに迷うその路に微かに香る白の木蓮

月の夜の猫は僅かに身構えて見えない獲物ひたすらに待つ

五月闇寝返る度に届く声真直ぐに生きよ朗らに生きよ

長雨の百（もも）の葉互いに抗わず色を極めて夜へと傾く

着々と

　　

ワークショップへの準備は、順調に進み、

「ここにねぇ、この向こうにねぇ、大きなプレス機があるんですがねぇ〜」と、

いつも聞かされていた電動プレス機に迄、遂に辿り着き、

上下左右の塵芥を除くと、驚くばかりの大きさで、

どの様な動きを見せるのかと、些か不安なのですが。

ワークショップは、

７月２日が６名、１６日は７名が参加なさいます。

まだまだ整っていないスタジオでは、この人数が限界かもと。

そうでありました

昨日、午前５時半にブログを更新して１０分後、

「安定剤を飲んでいるとは、驚いた。

買い物でも、何でもして、バランスをとらないと！」と。

　　

そうでありましたと、深く納得。

午後から、都大路へと。

三人で行くことになっている、ポール・スミス展を流して、マロニエで打ち合わせ。

その後、「安西水丸展」へと予定をしていたのですが、そこは京都。

ばったりと人に会うと、そのまま話し込んで、結局帰宅は、午後９時。

色々と、ままならない事もあるのですが、書けない事もあるのですが、

薬を飲むよりは、先ずは、戦かと。

珍しく

薬の力というものは偉大で、夕食後安定剤を飲んだところ迄は覚えているのですが、

気付けば、午前５時半。

外は大雨です。

起きましょうか？それとも、もう一寝入りが必要なのでしょうか。

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先ずは

どうやら、風邪の熱ではなく、

微熱は、ストレスからの発熱らしいとの診断で、

処方された安定剤を飲むと、間もなく平熱に。

昨年の１月からの疲れが、この結果を招いたのかとも思われ、

ゆっくりと回復を待つことにいたします。

先ずは、先月は休んだノルマの短歌８首を、

試みるつもりなのですが。

リトスタジオは、整頓が着々と進み、

７月２日のワークショップは、問題がなく迎えられそうです。

夏のワンピース

　　

何ヶ月振りかで、大丸のギャルソンへ。

珍しく、水玉の麻のワンピース（xs）が一着残っていたので、

セールは目前なのに、迷わず購入。

実は、大の水玉好きなのですが、なかなか巡り合う事もなく、

たまには衝動買いも、良いのではと。

きっと、この人が買わせているのでは？

アトリエからアトリエへ

午後１時半から３時半迄、リトスタジオで、I先生と打ち合わせ。

噂の新しいプレス機は、小振りで、本当に可愛い形をしておりました。

小さな作品を、一人で、コツコツ作ることが可能かもと、欣喜雀躍です。

　

その後、今度は、街中にお住まいの、７６歳のC 先生のアトリエへと移動。

　

お部屋のそこかしこに、かわいい物がさり気なく置かれていて、

それが、女の人からのプレゼントだったりするとの噂を知っているので、

興味津々で、トレジャーハンティング。

途中で、I先生がお帰りになり、

そのまま、お茶とお菓子を頂き、帰ろうとすると、

「帰りたいんか？」と訊かれ、

「いえいえ、帰りたくないですよ」と応えると、次のお茶と新しいお菓子が出て来て、

「お疲れでしょう、帰ります」と言えば、

「帰りたいんやな」と言われ、またまた、違うお茶とお菓子を頂き、午後６時半。

ご近所のレストランで夕食をご一緒して、

その後、本屋へもご一緒して、別れたのが、午後９時。

結局、これは、デートというものではないかいなと、気付いたのであるが。

もう、紫色の煙の中なのではないのか、わたくしは。

雨の中を

　

激しい降りの中を、松尾橋を渡り、「とりよね」迄、からし豆腐を買いに。

食欲も、少しづつ回復。

暑中お見舞い展に出す作品も、ぼちぼちと。

努める

　

切り貼りを少しづつしながら、穏やかにと努める一日。

言葉は、相手に優しく届く肉声をと、丁寧に、過激に、繰り返す。

腹の刃物は、決して見せない様に。

静かに

落ち込むという事は、滅多になく、

それは、自分の戯けの人生を振り返り、

そんな資格はないと知っているからなのであるが。

しかし稀に、

どうしたものかと、途方に暮れるという事はあって、

今夜は、そんな稀な夜で、

考えあぐねて、気付けば４時間が経過。

腹の刃物を静かに、静かに、研ぐ（ええっ！研ぐんか！！！）、

恐い夜となった。

病み上がりで

　　

午後６時に四条河原町で、I先生と待ち合わせて、スタジオの備品を買い、

その後、食事をしながら、色々と些末な打ち合わせ。

食後の紅茶も飲み終わり、ふと、

「スタジオの外壁の色は、どうなさるんです？」と訊けば、

「もう、決めてあります。銀色！缶も買ってあります」との即答に仰天。

「ええっ、銀色！？塗料缶も買ってあるって！いったい誰が塗るんです」と畳み掛ければ、

「ああ・・・・・・。それ、ねぇ・・・・・・・・皆で、一緒に」。

まぁ、そんな事だろうとは、思いましたが。

雨の日曜日

外は、激しい降りで、猫２匹は眠ったままの午後。

熱は平熱に戻ったものの、体調は今ひとつで、

元気なのは、友人との短い電話の時のみ。

早々と

１日体験-10.pdf

上記のリトグラグ・ワークショップは、

７月２日（土）が、早々と受け付けを終了。

　１６日（土）も、残り数名とのことです。

　お急ぎ下さいます様に。

１０日にスタジオに入った、手動プレス機の姿が愛らしいとかで、

今から愉しみです。

　　

気掛かりだった血液検査の結果は異常がなく、

疲れから風邪が長引いているとの診断でした。

それにしても、まだまだ続くのですね、この鳴門の渦が。

容赦なく

「その咳、どうなん！」

部屋は、寝たきり４日で、ゴミ屋敷となりました。

それに加えて、飼い主の体調等関係なく、

いつも通りの餌と水、清潔なトイレを要求する、

猫２匹の冷たい視線が容赦なく。

お陰様で、熱は徐々に下がり始めてはいるのですが、

本日１０日は、スタジオのここ一番の大移動の日だったのに、

助っ人には行かれず、仕切り直しです。

発熱

　ブックオフで買った本の切り抜きも出来ず。

参りました。

熱が、どうあっても下がらないのです。

37度〜３８度を行ったり来たり。

出された薬を飲んでも、捗々しくなく、

血液検査の結果待ちなのですが、身体が炎の様に燃えております。

疲れから来る、風邪なら良いのですが．．．．．．。

山田さきこ アクセサリー展

　　

山田さきこアクセサリー展　

２０１６年６月１０日（金）〜２０日（月）

１１時〜１８時　会期中は木曜日のみ休み

作家在廊日１０日（金）・１１日（土）　ネックレス等、７０点を展示

ギャラリー英蔵（はなくら）

岐阜市若宮町６−１２　加納ビル３F

TEL ０５８−２６４−４５６６

伊藤キヨエ展にも、アクセサリーを１０点程出されます。

2016年6月21日（火）〜6月26日（日迄

詳細は、LADS GALLERY迄

大石茉莉香個展 事実のゲシュタルト崩壊

　

大石茉莉香個展

眼科検診の後、雨の中を、タクシーでYさきこさんをピックアップして、

三条の神宮道で下車。

　　

最終日にこの作品がどうなっているのかが、

愉しみなのですが。

作るも観るも、危険が一杯。

　　←帯のオブラート

希塩酸のタンクを前に、作品の説明をして下さるのですが、

眼鏡とマスクが邪魔をして、なかなか言葉が聞き取れないのも、

もどかしく、狭い空間故、こちらはマスク無しでの長時間の滞在も出来ず、

１５分程で雨の中へと退散。

リトグラフ・ワークショップ詳細

リトグラフ・ワークショップ　

１日体験コース　講師　安井良尚（嵯峨芸術大学非常勤講師）

７月２日（土）・７月１６日（土）　何れかの午後１時〜４時迄。

参加費　３０００円

場所　　出原（いづはら）石版画スタジオ（白梅町徒歩７分）

「暑中見舞い」のハガキを、リトグラフで挑戦なさってみては如何でしょう？

詳細は下記の通りです。

↓

１日体験-10.pdf

着々と

　　

スタジオの大掃除では、

こんなところでこんな物を見付けてしまって、どうしましょう！

が繰り返され、その度に作業は中断。

I先生の話を興味深く、拝聴することになり、少しも捗らないのですが、

３６版を重ねて、この色を出したと聞いては、

私などは、ただただ、頭を深くに言葉もなく。

　

タマネギを刷ったブレダン紙を見付けたのですが、

劣化が激しく、捨てますと仰るので、タマネギの部分と、

大量の処分紙の山からも、刷り見本何点かを頂戴いたしました。

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大掃除

　　

雨の降る前にスタジオオープンに向けての、大掃除。

昨年の１１月に、初めて足を踏み入れた時には、

余りの乱れように呆然として、こんな日が来るとは、露も思わず。

７月２日から、ワークショップが始まります。

先ずは、暑中お見舞いをリトで刷ってみませんか？

詳細が決まり次第、お報せいたしますね。

　　

六月の花嫁

　　

一日中、風と雲が打ち解けた様子の空模様で、

度々、見上げては、とりとめもなく考え事。

夕方から街中へ、パンと紅茶を買いに外出。

予測していた通りの、一年を待っての入籍とは！

胸迄の雪の中を湖に入って亡くなった彼女の気持を思えば、到底認める事は出来ず。

誰一人、柩を守る人もなく、打捨てられてこの世を去った彼女の心を思えば、

ただただ、哀しく。

友人一同、浅い眠りの夜が続きます。

一歩も出ずに

暑中お見舞い展に出す、ネックレス作りを試みる午後。

の筈が、気付けば、殆ど寝ておりました。

ひょっとして、昨晩、

気付かずに紫色の煙を吸わされたのではと、不安です。

水無月のデート

　　

二人きりになると、

紫色の煙を出して、女性の魂を奪われるという噂の、７７歳の版画家Cさん。

今夜も巧みな話術で、彼の周囲に女性が渦巻く理由が良く理解できたのですが、

お聞きした話の内容が、余りにも凄過ぎて、書けない程凄過ぎて、

嘆息ばかりのわたくしです。